出血性膀胱炎とは
主にウイルスの感染やウイルス感染によるアレルギーなどによって、膀胱の粘膜に炎症が起きる病気です。アデノウイルスによるものが一番多く、子どもがかかりやすいという特徴があります。
症状
主な症状は肉眼で確認できる血尿です。そのほかに、トイレに何回も行きたくなる頻尿、排尿時の痛み、排尿が終わってもすっきりしない違和感がある残尿感、微熱程度の発熱を伴うことがあります。
抗がん剤が原因の場合、重症化すると血尿の中の血液が塊になって閉尿を併発したり、膀胱が萎縮することがあります。
原因
ほとんどがウイルス感染です。そのほか、白血病や悪性リンパ腫などのがん治療に用いられる抗がん剤(特にシクロホスファミド)が原因になることがあり、使用量に比例して発症リスクが高まります。
ただし、最近ではメスナという薬を併用する予防法が確立して、抗がん剤による出血性膀胱炎は少なくなっています。
診断と検査
膀胱がんや結石などを除外する必要があります。膀胱鏡検査が必須です。
当クリニックの考え方・治療方法
基本的には連携医への紹介となります。貧血を来すほどの出血なら輸血が必要となり、入院が必要です。
出血源が多くないときは、電気凝固止血手術となることもあります。膀胱に止血を促す薬を注入することもあります。
処方される主な薬
止血剤
- 2022.06.11前立腺がんは10年間で1.8倍増加と報告されました
- 2022.05.20前立腺がんの新しい腫瘍マーカー「phi 」が保険収載されました
- 2021.12.19バップフォーのスイッチOTC「バップフォーレディ」が販売開始になりました