急増する前立腺がん
欧米に多いと考えられていた前立腺がん、日本でも2000年に入ってきてから急増しています。前立腺がんの罹患率は2018年では92,021人であり死亡者数は2019年は12,544人であり男性が罹患するがんとしては最多です。
前立腺がんの生存率
前立腺がんと診断されたら気になるのが生存率、一般に公表されているデータとして一番信頼度が高いのが国立がん研究センターのものです。
前立腺がん全体の5年生存率は98.5%であり、他のがんと比較して生存率が高いがんということもできます。病期ⅠからⅢの場合は生存率は100%であり、遠隔転移のある病期Ⅳだと61.4%です。
前立腺がんの生存率は初期の病期であれば100%
前立腺がんはPSAという血液検査によって早期発見が可能ながんです。確定診断及びがん細胞の悪性度は針生検で診断し、がんの拡がり方を知るためにMRIやCT検査が行われます。
前立腺内に限局している前立腺がんであると5年相対生存率は100%であり、前立腺周囲に拡がっている場合であっても5年相対生存率は99.2%です。前立腺がんの場合、早期発見ができれば5年生存率は100〜99.2%という高いとなっています。
一般的に生存率は5年生存率が使用されます。5年生存率はがんと診断された患者さんのうちで5年後に生存されていることが確認された方の人数を基本として算出されます。
前立腺がんの場合、がんと診断された時点での病気が早期である場合も進行してしまった時点で診断された場合もまとめて5年生存率が算出されます。がんの病期別の生存率に関しては当サイト「前立腺がんのステージによる生存率」をご参照ください。
前立腺がんの10年生存率
最近になってがんの10年生存率もわかってきました。全がん協加盟施設における前立腺がんの10年生存率は2021年の最新データでは10年生存率は99.3%であり7年生存率までだと100パーセントです。
前立腺がんは早い段階で診断され適切な治療を行えば高い生存率のがんだと言えます。泌尿器関連の症状がある場合はお近くの泌尿器科を受診してください。