腋窩多汗症(えきかたかんしょう)

腋窩多汗症(えきかたかんしょう)とは

汗を出す汗腺には、アポクリン腺とエクリン線があります。
これらの汗腺から発汗した汗が、皮膚に付いている細菌により分解されたときに特有なにおいを発生します。汗のにおいが気になる方と、においよりも汗の量が多く困るという方がいます。
一般的に、前者をワキガ、後者を多汗症と区別します。

症状

主に手、足、わきの下、顔などに、日常生活に支障を来すほどあまりにも多くの汗をかくことを多汗症といいます。衣服などに染み出てしまい困るという方も多く、精神衛生上もよくありません。

原因

汗は通常交感神経からの指令により発汗しており、この交感神経が失調すると、体温の上昇とは関係なく汗が過剰に出てしまいます。

診断と検査

問診が中心となり、特別な検査は必要ありません。
医師との診察で腋窩多汗症(多汗症の中でも量の多い症状)と判断した場合は、保険診療でのボトックス治療が可能です。

当クリニックの考え方・治療方法

汗腺は、交換神経の指令で汗を出します。
ボトックスはボツリヌス菌から抽出される体に無害な蛋白質の一種で、筋肉や神経の伝達をブロックする働きがあります。その作用を利用して、交感神経の活動を抑え、多汗症の治療を行います。

個人差はありますが、効果の持続期間は6カ月ほどですので、定期的な注入が必要になります。何度か注入することにより、数年ほどで、汗腺が委縮し汗をかきにくい体質へ変化していきます。

■保険での手術をご希望の方へ
治療に際してはいくつかの注意点がありますので、事前にメールでお問い合わせください。

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著者

桑満おさむ医師

このページの文責:桑満おさむ(医師)
Osamu Kuwamitsu, M.D.

1986年横浜市立大学医学部卒業後、同大医学部病院泌尿器科勤務を経て、1997年に東京都目黒区で五本木クリニックを開院。

患者さん1人ひとりのホームドクターになるという理念のもと、常に敷居が低くどなたでもお気軽に来院できるクリニックを目指し、とくに日帰り検査・手術に力を入れています。技術の向上はもちろんですがより新しい医療機器や治療方法・医学情報の提供につとめています。患者さんとの会話を大切にしています。

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